ダイキン研修に行きました!Vol.2
11月8日に、ダイキン名古屋研修所で行われたダイキン研修(フルハーネス特別教育研修)へユニオンテック社員4名が参加してまいりました。
まず個人用保護具(フルハーネス)の基本的なことについて学びました。高所作業をする際には墜落防止する為に、胴ベルト型が使われていました。銅ベルト型とは、銅ベルトとランヤード(合成樹脂製のロープにフックなどの部品がついた安全帯の1部)を合わせて呼びます。法改正に伴い2019年2月からフルハーネス型が原則となりました。フルハーネス型とは、フルハーネスとランヤードを合わせたものです。法改正の理由として、まず胴ベルト型は墜落した時に内臓の損傷や胸部が圧迫されるなど様々な危険性が指摘されており、国際規格を見ても体全体を複数箇所保持するフルハーネス型を採用した方が安全規格に適合している(厚労省による)ためです。毎年約200人の労働者が墜落、転落災害で命を落としているため、軽傷者(休業4日以上)を含めると2万人にも及びます。墜落、転落防止は安全管理の重要テーマになっている事がわかりました。
フルハーネスを使う際にも、フックの掛ける位置や掛け方など沢山の決まりがあります。フックを掛ける位置によっては、養生マットが必要になる時もあります。養生マットをしないと、ロープが傷ついたり、千切れたりしてしまうためです。養生マットがある時と、ない時の実験映像を見たのですが、していない時がどれだけ危ないか映像でもよくわかりました。そしてフルハーネスの交換時期を忘れず交換することも、大事な事だと知りました。
次にフルハーネスぶら下がり実習を行いました。始めに、フルハーネスを付ける前に器具の点検を行いました。チェック項目としては、擦り傷・切り傷がないか、変色・硬化している箇所がないか、バックル(ベルトの留め金)が変形していないか、サビがないかなど沢山の項目がありました。チェック終了後、フルハーネスを着用しぶら下がり実習を行いました。従来までの胴ベルトとは違い、体全体が支えられているような感じがしました。着用した際は肩ベルト、胸ベルト、腿ベルトに緩みがないか、逆に圧迫しすぎていないかなど、しっかりと確認をしないと思わぬ事故に繋がりかねないなと思いました。
今回のフルハーネス特別教育研修を終えて、フルハーネスの事について理解を深める事が出来ました。年間の墜落、転落事故を減らしていく為にも日々点検を怠らず、正しく使うことが大切だと思いました。ぶら下がり実習ではなかなか体験することがないと思うので良い経験になりましたが、現場での墜落、転落事故が無くなる事を願いたいです。